人の手は凄い。

 

かくも細密で精緻なものがつくれるとは。

 

圧倒される。目眩がする。

 

しかし、それがそのまま美の真奥に触れたことになるのだろうか。

 

『超絶技巧、未来へ！　明治工芸とそのDNA』展で蝸牛あやの刺繍を使った作品を見て、そんな憂鬱が霧散した。

 

再現性は必要だ。

 

創造性も必要だ。

 

だがもっと本質的に求められるものは。

 

物語性だ。

 

そう言い切ってしまいたいほど、蝸牛がかたる物語に諭された。

 

私たちにも耳をとじ、目をつむる時間がいる。

 

 

 

 

 

 

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蝸牛あや 

http://cagiu.com/

 

『超絶技巧、未来へ！　明治工芸とそのDNA』

岐阜県現代陶芸美術館（岐阜県多治見市） 　　　
　2023年2月11日(土)〜4月9日(日)
長野県立美術館（長野県長野市）　　　　
　4月22日(土)〜6月18日(日)
あべのハルカス美術館（大阪）　
　7月1日(土)〜9月3日(日)
三井記念美術館（東京）　
　9月12日(火)〜11月26日(日)
富山県水墨美術館（富山市）
　12月8日(金)〜2024年2月4日(日