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J.L.ボルヘス『詩という仕事について』

「私は詩と絵画を区別しません。精神の大家である中国の人々もそうしませんでしたか?」

 

ジョアン・ミロの展覧会に赴いた際に紹介されていた彼の言葉が印象的でした。

 

今回はアルゼンチンの作家・詩人、ボルヘスの著書を紹介します。

 

 

詩の翻訳の可能性/不可能性、物語の方法についてなど、フィクションの本質に迫ったハーヴァード大学ノートン詩学講義の記録を収めています。

 

「詩人の信条」なる章があります。

 

なかから幾つか引用してみましょう。

 

「いい本を書くためには、恐らく、一つのきわめて重要でしかも単純なことが必要である、その本の枠組みのなかに、想像力を掻き立てるような何かが存在しなければならない、と。」

 

「皆さんに思い出してほしいのですが、グノーシス教徒らは、罪から免れる唯一の道は罪を犯すことである、なぜか?あとは悔悟あるのみだから、と言いました。文学に関連しても、彼らの言いかたは本質的に正しかった。仮に私が十五冊もの駄作を書いたのちに、まあまあの作品を四冊か五冊物したとすれば、それは長い歳月だけでなく試行錯誤によって得られためでたい結果なのです。私は考えられる過ちをすべてを犯したとは思いません。過ちは数に限りがないのですから。ただし、多くの過ちは犯しました。」

 

「私は自分を作家と見なしています。作家であることは私にとって、何を意味するのでしょうか?それは単に、自分自身の想像力に忠実であることを意味しています。何かを書くとき、私はそれを事実として真実であるということではなくて(単なる事実は、様々な状況や出来事で編まれた網ですから)、より深い何物かにとって真実であると考えるわけです。ある物語を書くときも、それを信じていればこそ書くわけです。単なる歴史を信じるということではなく、むしろ、ある夢とか、ある観念を信じるような按配ですけれど。」

 

「私は物を書くとき(私を例にするのはフェアではないが、恐ろしい警告の働きくらいはするでしょう)、自分のことはすべて忘れるよう努めます。(中略)私はただ、夢とは何かを伝えようと努めます。」

 

夢が何かを伝えようと努めるのが、詩人。

 

その術はペンだけではないはずです。

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